アメリカで正規留学(アメリカの大学や大学院に就学する場合)、語学留学であっても90日以上の滞在を予定している場合、または、職業上の技術や専門知識を学ぶために専門学校に就学する場合は、留学ビザ(査証)を発行してもらう必要があります。
※1週間のうち18時間未満のパートタイムで90日未満の短期間で授業を受講する場合はビザ免除プルグラム(ESTA)取得により留学ができますので学生ビザを申請する必要はございません。
F1(学生)ビザ
アメリカの認定大学、私立高校や英語プログラム等で教育を受けるための学生が取得するビザです。
M1(専門学生)ビザ
職業上の技術や専門知識を学ぶ目的で就学する場合に発行されるビザです。技術を身に着けるプログラム(vocational program)である必要があるため、ダンス・演劇専門学校、メイク専門学校、デザイン専門学校、ビジネス専門学校などが対象となります。
M1ビザは原則としてアメリカ国内で働くこと(アルバイト)が禁止されています。
ただし、就学中に働くことはできませんが、就学プログラム修了後にPT (Practical Training:プラクティカルトレーニング)制度があります。
PT制度とは、4か月就学する毎に1か月間の就労が許可され、最長6か月間の就労が認められます。ただし、在籍校の責任者(DSO)を通してPT申請をすること、かつ、就学した内容と同職種の就労に限られています。
F1,M1ビザ申請要件
以下のような条件を満たす必要があります。
- 週18時間以上のフルタイムの学生として留学すること
- 英語を習熟していること、または、英語を習熟するためのコースへ入学すること
- 留学期間を賄えるだけの学費や生活費が充分にあること
- 入学予定の教育機関が(SEVP:Student and Exchange Visitors Program)の承認を得ていること
F1,M1ビザ必要書類
- パスポート
現在有効なパスポート、過去10年間に保有していたパスポート - I-20(入学許可書)
学校から入学が許可された際に送られる許可書 - SEVIS料金支払い確認書
入学が許可された後、学校側で学生の情報を管理するシステム(SEVIS:Student and Exchange Visitor Information System)に登録され、SEVIS維持管理費を払ったことを確認できる書類を印刷し面接時に持参 - DS-160申請書
オンライン送信した後に表示される個人情報等のConfirmationページ(申請ID、バーコード含む)を印刷し面接時に持参 - ビザ申請料支払い証明
ビザ申請料を支払ったことが証明できる確認画面等を印刷し面接時に持参することをお勧めします - 証明写真(背景白で6ヵ月以内に撮影されたデジタルカラー写真)
- 銀行の残高証明書等(英文)
学費や生活費を賄うことができることを証明できる資産書類 - 警察証明、裁判記録等
過去に犯罪歴や裁判歴等がある場合に必要 - 在留カード等
日本に在留する外国人の場合に必要 - 面接予約確認書
アメリカ大使館・領事館での面接予約をした後に表示される面接予約確認書を印刷
F1ビザ,M1ビザ取得の流れ
大学、大学院、専門学校、語学学校へ入学
まずは学校に入学申し込みを行い、入学に必要なプロセスに従います
SEVIS費用の支払い
入学許可後、管理するシステム(SEVIS:Student and Exchange Visitor Information System)に登録されるので、SEVIS費用を支払う
※支払い後、インターネット上または書面で領収書が発行されるので面接時に持参
I-20(入学許可書)を取得
SEVIS登録完了後、I-20が発行される
DS-160フォームを入力
アメリカ大使館・領事館にオンライン申請書DS-160フォーム(Online Nonimmigrant Visa Application)を提出する(F1ビザの申請)
(初めてビザ申請をする場合)プロファイル作成&ビザ申請料支払い
プロファイル作成することでビザ申請料の支払いや米国大使館・領事館での予約ができるようになる
※入力した住所がパスポート郵送先となる
申請はこちらから
面接の予約を入れる
プロファイルにサインインし、システム上で予約を入れる
※空いている日時が表示されるので選択する
※パスポート番号、ビザ申請料金の支払い日、DS-160の10桁の番号が必要
面接を受ける
当日、携帯電話1台、手持ち可能なバッグ1点 (25cm×25cm以下)、申請関連書類が入った透明なクリアフォルダー等は持ち込み可能
ノートPC、iPad、電子手帳、スマートウォッチ、カメラ、はさみ、ナイフ等は持ち込み不可
なお、一定の条件を満たした人は面接不要で郵送で学生ビザ申請を行うことが可能
・日本国籍を保有
・現在日本滞在
・F、M、一部のJビザ申請の場合
・日本およびその他の国で逮捕歴がない
・過去ESTAを利用して渡米経験があり、ESTA却下歴がない
・14歳以降に米国ビザ発行歴がある
ビザ取得
審査が通過したらパスポートにビザが貼られ面接から約1~2週間後にプロファイルに登録された住所にビザ付きのパスポートが郵送されます。
【ビザ申請にかかる費用】
SEVIS費用とビザ申請費用があります。2025年4月現在、SEVIS費用は350ドル(約51,000円)、ビザ申請費用が185ドル(約27,000円)となっています。
その他、パスポート返却を郵送にした場合3,410円かかります。
よって、申請に係る費用は9万円程度みておいたほうがよいでしょう。