短期商用や短期観光目的で米国へ渡航したい方が取得するB1ビザとB2ビザを総称して「Bビザ」と言います。
B1ビザとB2ビザは通常B1/B2併記ビザとして発給されます。6か月未満の短期滞在用に発給されるため、報酬を得るような就労目的で使用することは禁止されています。
B1,B2ビザ申請要件
渡米目的が、報酬を伴わない商用や観光等、一時的な訪問であることが求められます。
よって、限られた期間のみ米国に滞在する予定であること、米国滞在中の費用を賄う資金が充分にあること、ビザ申請者は米国訪問終了後、米国を確実に出国することが要件となります。申請の際には当該証拠書類の提出も必要となります。
BビザとESTA(電子渡航認証システム)の違い
申請方法、有効期間、滞在可能期間などが異なります。
ESTAは米国が認めた国の国籍者にのみ認められている制度で、ビザを免除する制度です。日本国籍の方で90日以内の一般的なアメリカ観光や短期商用に限り渡米が可能です。よって、90日以上の商用や観光等で渡米する場合はBビザの申請が必要となります。
一方、Bビザを申請する場合は、アメリカ大使館·領事館にOnline Nonimmigrant Visa Applicationによる申請書(書式DS-160)を オンラインにて申請し、必要書類を準備のうえ在日米国大使館·領事館で面接を受ける必要があります。
Bビザが許可された場合、在日米国大使館·領事館に預けていたパスポートにビザが貼られ、郵送で指定の住所に返却されます。Bビザを取得すると滞在期間最大10年間可能となり、一度の渡航につき最長6か月間滞在することができます。
B1ビザの活用可能な範囲
- 講演
- 商談、打ち合わせ
- 会議出席
- 起業目的の調査·準備等
- 展示会出展
- エンジニアが自社で販売した機械の設置·修理等に携わる場合
- 医学研修
- ボランティア活動
- 聖職者が布教目的で渡米する場合
- 音楽家によるレコーディング等
- 在宅勤務(米国に一時滞在し、米国外の企業のためにプログラマーとして勤務する場合)
※滞在期間は最大180日です
B1ビザの有効期間
- シングルエントリー:1~6か月
- 滞在期間の延長:6か月間まで可能
※原則、1回の渡米で認められる総滞在期間は最大1年間 - 複数エントリー:最大10年間
- 更新:10年間
申請者の経歴や渡米目的等に基づきアメリカ大使館·領事館の領事の裁量で決定されます。なお、ビザの有効期間と滞在期間は同じではありませんのでご注意ください。10年間の期間が付与されたとしても、米国入国時に米移民局(USCIS)の入国審査官が滞在期間を決定します。
B1ビザの必要書類
- 申請人がオンラインで行う申請書 (書式DS-160)
- サポートティングレター(会議または大会の主催者からの招待状、ビジネス関係者とのビジネス関連を証明する書類等)
- 往復航空券
- 申請人が勤めている会社からのレター(職位を証する書面、給料の証明書等)
- 所得を証明する書類等(発行から3ヶ月)
- 金融機関発行の残高証明書、その他資産を証する書面等
- パスポート
現在有効なパスポート、過去10年間に保有していたパスポート - 2インチ×2インチ(5cm×5cm)のカラー証明写真 2枚
背景は白、6ヶ月以内に撮影したもの
B2ビザの活用可能な範囲
- 短期観光
- バケーション(休暇、休養)
- 親族訪問、友人訪問
- 医療機関等での治療
- 友好団体等主催の社会的集会への参加
- 競技·イベント等への参加(賞金の他に報酬等を受け取らない場合)
- 短期レクリエーションコースへの入学
B2ビザの有効期間
- シングルエントリー:1~6か月
- 滞在期間の延長:6か月間まで可能
- 原則、1回の渡米で認められる総滞在期間は最大1年間
- 複数エントリー:最大10年間
- 更新:10年間
B2ビザの必要書類
- 申請人がオンラインで行う申請書 (書式DS-160)
以下a~cを証明する書類- 滞在終了後に米国を離れる意思があることを証する書面
- 往復航空券
- 申請人が勤めている会社からのレター(職位を証する書面、給料の証明書等)
- 米国滞在期間中の費用を賄う資力があることを証する書面
- 所得を証明する書類等(発行から3ヶ月)
- 金融機関発行の残高証明書、その他資産を証する書面等
- 医療を受ける目的で渡米する場合は以下書面も必要
- 母国の医師の診断書
- 治療予定期間や治療予定費等について米国の医師または医療機関からの説明レター
- アメリカでの医療費や滞在費が支払われることを示す証拠
- 滞在終了後に米国を離れる意思があることを証する書面
- パスポート
現在有効なパスポート、過去10年間に保有していたパスポート - 2インチ×2インチ(5cm×5cm)のカラー証明写真 2枚
背景は白、6ヶ月以内に撮影したもの
B1ビザ、B2ビザ取得の流れ
DS-160フォームを入力
アメリカ大使館・領事館にオンライン申請書DS-160フォーム(Online Nonimmigrant Visa Application)を提出する(Bビザの申請)
(初めてビザ申請をする場合)プロファイル作成&ビザ申請料支払い
プロファイル作成することでビザ申請料の支払いや米国大使館・領事館での予約ができるようになる
※入力した住所がパスポート郵送先となる
申請はこちらから
面接の予約を入れる
プロファイルにサインインし、システム上で予約を入れる
※空いている日時が表示されるので選択する
※パスポート番号、ビザ申請料金の支払い日、DS-160の10桁の番号が必要
14歳未満や80歳以上の方は面接が免除されますので郵送でのビザ申請が可能となります。
面接を受ける
当日、携帯電話1台、手持ち可能なバッグ1点 (25cm×25cm以下)、申請関連書類が入った透明なクリアフォルダー等は持ち込み可能
ノートPC、iPad、電子手帳、スマートウォッチ、カメラ、はさみ、ナイフ等は持ち込み不可
ビザ取得
審査が通過したらパスポートにビザが貼られ面接から通常10日程度でプロファイルに登録された住所にビザ付きのパスポートが郵送されます。